スモールマウスバスは、ラージマウスに比べてサイズが小ぶりなのが一般的ですが、引きが強烈で非常に楽しめる魚です。
日本では一部の湖にしかいませんが、スモールマウスバスを釣るために全国からバサーが集まってくるほど人気の対象魚です。
スモールの適正水温
スモールマウスバスもサンフィッシュ科オオクチバス属の独立種ですが、日本全国に生息するラージマウスバスとは、少し生態や行動パターンが違います。
中でも特徴的なのが、適正水温の違い
ラージが約15~25℃なのに対して、スモールマウスは11~20℃ほどになります。
そのため、日本では野尻湖(長野県)や桧原湖(福島県)といった高所の比較的気温が低い地域でしか生息していません。
行動パターンの違い
みなさんも知っての通り、ラージマウスバスは捕食や身を隠すためにストラクチャーに付くのが一般的です。
しかし、スモールマウスバスは、待ち伏せて捕食するといった行動をあまりとりません。
ストラクチャーにじっとしているよりは、泳ぎ回っている事の方が多く、その時にベイトフィッシュの群れを見つけては捕食すると言われています。
なので、バス釣りにおいても、この特徴を意識して攻める必要があります。
強烈な引きも特徴的
同じサイズならラージよりもスモールの方が圧倒的に引きが強いと言われています。
その理由としては、ラージよりも尾ビレが大きいことと水圧に強いということ。
単純に尾ビレが大きいほど泳ぎの力が出せるので、引きが強くなります。
そして、水圧に強いことで、深い水深への直下もへっちゃらです。
そのため、横移動が多いラージマウスより竿さばきが難しくなり、特にボートの下に回り込まれると厄介です。
直下した時は、竿を無理に立てると折れる可能性があるので、角度には気を付けましょう。
釣りのポイント
先ほども言ったように、スモールマウスバスはストラクチャーにあまり付かず、泳ぎ回ってる時が多い魚です。
なので、キャストで狙うポイントなど、ラージマウスバスと釣り方が変わってきます。
湖に付いたらまず探すのは、ストラクチャーでは無くベイトフィッシュの群れ。
ワカサギなどの小魚が目視できるほど表層に来ている時期ならいいですが、通常は中層からボトム付近を回収してるので、魚群探知機で探すのが効率が良いです。
小魚の群れを見つけれれば、その近くにバスがいる可能性が高いので、ガンガン投げていきましょう。
ただし、使うルアーは少し小ぶりの物がオススメになります。
やはりスモールマウスと言うだけあって、口が小さいので大きいルアーだとバイトしてくれません。
また、ラージよりも頭のいいという見解が強く、大きいルアーだと見切られてしまうので難しくなります。
⇒ブラックバスは全部で11種類!?それぞれの特徴と希少性は?
このように、スモールマウスバスは、ラージマウスバスと生態や行動パターンが違うことから、釣りの仕方も大きく変わってきます。
ただ、普段釣ってるラージの釣りが通用しないからこそ面白いとも言えるので、バサーであれば一度は釣りたい魚ではないでしょうか。