汎用性があって手返しも良いことから人気の高いルアー「スピナーベイト」
そんなスピナーベイトで、意外と大事になるのがブレードです。
同じ物でもブレードの色と種類を変えるだけで釣果に影響するので、上級者の方は状況に合わせて使い分けています。
ブレードの色の使い分け
スピナーベイトにおいて、ブレードの色は水質(濁り具合)によって使い分けるのが一般的です。

色は「ゴールド」「シルバー」「コパー」の3種類が基本となりますが、ヘッド部分に合わせたようなカラーブレードもあります。
※チャートカラーや赤系のものなど
ゴールド
マッディウォーター(濁り)の中でも目立つため、このような水質で一番有効とされています。
また、曇りの日など光量が少ない時でも、アピール力に優れているため効果的と言えます。
シルバー
クリアウォーターのフィールドで有効。
晴れた日に使用するとギラギラと輝いてアピール力がかなり強くなります。
コパー
比較的、泥濁り(カフェオレ色)のフィールドでも目立つカラーとなります。
このようにフィールドの水質に応じて使い分けていくと効率的な釣りができます。
ただし、これは飽くまでも基本的なカラーの特徴となり、絶対的なものではありません。
例えば、晴れの日に使うシルバーのギラギラは、バスの活性によっては嫌う場合があります。
その他の基本事項も水質や天候、季節などの組み合わせにより、逆効果になる可能性も考えられます。
ですので、ここで紹介した特徴を基本としつつ、状況によっては逆パターンを試してみることも大事かもしれません。
ブレードの種類と特徴
個人的には色よりも大事だと思っているのがブレードの形状です。
スピナーベイトを好んで使う達人もブレードの形にこだわる方が多く、同じものでも数パターン持っていたり、ブレードだけを交換してあらゆる状況でも対応できるようにしています。
主なブレードの形状は以下の3種類
・コロラド
・インディアナ
・ウィロー

コロラドは、丸みを帯びた形状になっており、バイブレーションが強いので、巻き感が大きいのが特徴です。
波動でブラックバスの側線にアピールしてくれます。
ウィローは、細長い形状でフラッシングが強く、光の反射ギラギラ感のアピールに優れています。
バイブレーションは、コロラドに比べて弱いので、ストレートリトリーブでも通しやすいものです。
インディアナは、簡単に言ってしまえばコロラドとウィローの中間的なタイプのブレードです。
市販のスピナーベイトで付けられているものは少ないですが、このインディアナを好んでブレードの交換をする方もいます。
形状の組み合わせ
形状によって特徴が違うので、ご自身が持ってるタックルやフィールドの状況によって組み合わせを変えていく事も重要です。
組み合わせパターンは数多くありますが、一般的には以下の5種類の名称が多く使われます。
・タンデムウィロー(TW)
・ダブルウィロー(DW)
・ダブルコロラド(DC)
・シングルコロラド(通称シンコロ)
・シングルウィロー

タンデムウィローは、一番オーソドックスな組み合わせで、フロントブレードがコロラドでリアブレードがウィローになっているタイプ。
バイブレーションとフラッシンの効果が両方備わっています。
ダブルウィロー(DW)は、その名の通りフロントもリアもウィローブレードが取り付けられてるタイプです。
タンデムよりはスムーズなリトリーブができ、フラッシング効果も上がりますが、バイブレーション効果は少なくなってしまいます。
ダブルコロラド(DC)は、コロラドが2つ付けられているタイプ
バイブレーション効果が上がり、巻いている時にかなりの抵抗を感じます。
シングルコロラドとシングルウィローは、両タイプのブレードが1つだけ付いてるタイプ。
少しアピールを弱めたい時に使用すると便利です。
組み合わせによってアピールの仕方が変わってくるので、状況に応じた使い分けができると効果的な釣りが可能となります。
当然、全種類持っているに越したことはありませんが、「そんなに買いたくない」「荷物になる」といった意見も多いと思うので、そういった方はタンデムウィローを1つ持っておくと良いと思います。
大きさや深さでもアピール力が変わる
上記で紹介した形状ですが、同じ種類のブレードでも大きさやカップの深さによってもアピール力は変わってきます。
コロラドにしてもウィローにしても大きいものほど、抵抗が大きくフラッシング効果も上がります。
そして、特にコロラドの場合、深いカップの物は、より抵抗力が大きくなるのでバイブレーション効果が上がります。
基本的には、市販されてるスピナーベイトに取り付けられてるブレードをそのまま使って問題ありませんが、自分好みの大きさや深さにカスタマイズして使う事もできます。
ただし、ブレードを変えたことによりバランスが悪くなるなどの悪影響も考えられますので、注意が必要です。
このように、大きさや深さも考えると難しくなってしまいますが、ご自身のスタイルと考え方に合わせてカスタムできるというのもスピナーベイトの魅力かもしれません。
スピナーベイトのブレードについてまとめ
ここでは、基本的なブレードの種類と特徴について紹介しましたが、飽くまでも一般的な考え方として捉えるようにして下さい。
フィールドの状況やバスの活性によっては、逆パターンの方が釣果がいい場合もあります。
スピナーベイトは根掛かりがしにくく、手返しもいいルアーなのでガンガン投げて、あらゆるブレードに対するバスの反応を試してみてはいかがでしょうか。